歯ぎしりが気になっていることで来院された方にマウスピースの使用をお勧めすることがありますが、マウスピースを付ければ歯ぎしりが治るかというとそうとも限りません。
歯ぎしりの原因には、歯並びや咬み合わせなど、歯が原因になっている場合や、ストレスなどによる精神的要因の場合、子供の成長期の段階で起こる場合など、様々な原因があると言われています。そして、確実に歯ぎしりを治す治療法は今のところありません。
マウスピースを歯ぎしりの気になる方に使用して頂く目的としては、歯ぎしりによる顎の負担の軽減をすることと、歯ぎしりにより自分の歯を痛めないための保護の役割のためになります。
マウスピースを使用することによって、歯ぎしりが無くなったり、あまりしなくなったりなど、改善される方もいらっしゃいますが、すべての方が治るわけではありません。歯ぎしりを改善するためには、ストレスをため込まないよう生活改善していただいたり、虫歯がある場合にはきちんと治療したりするなど、原因になり得るものを治していきながらマウスピースを使って歯の保護をしていくことになります。