当院では訪問診療を行っておりますが、訪問で伺う中で、入院していた方が病気が回復して自宅に帰ってきたのだが、入れ歯が合わなくなってしまったので見てほしいという依頼があることがあります。

入院中に病気で体力が落ちてしまったりしていますので、そのような中で歯ぐきも痩せてしまったりして形が変わってしまい入れ歯が合わなくなってしまいます。入院中に歯科治療が受けられる病院であれば入れ歯の調整がされていますが、入院中に入れ歯が合わなくなってそのまま使わずに来てしまうと、退院してご自宅で入れ歯が使えず、食事が思うように取れなくなってしまい、かえって体調をくずしてしまう原因になりかねません。

部分入れ歯の場合は、形によっては使わなくても何とかお食事できている場合がありますが、総入れ歯が合わない場合は、まったく咬めなくなりますので、流動食やペースト状のお食事になってしまい、体力が回復しにくくなってしまいます。

入れ歯をご使用の方は入院の際はなるべく歯科治療や口腔ケアの受けられるような状況の方が良いと思いますが、そう出来なかった場合は退院後、早めに入れ歯や虫歯、歯周病のチェックを受けて、治療や調整をしていくことが必要です。

訪問歯科について

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