一番奥の歯が痛いということで歯科を受診されることがありますが、この場合、奥歯が虫歯になっていることが多いのですが、虫歯が見当たらなくても奥歯が痛いということもあります。
例えば、親知らずがある方で、歯肉や骨の中に埋まっていて、一見歯が確認できない場合に、その親知らずの影響で奥歯が痛いことがあります。これは、親知らずが炎症を起こしていたり、前にある7番目の歯を押していて痛みを出していたりすることがあります。また、親知らずは埋まっていても、歯周ポケットからばい菌が感染して虫歯になることもあります。
このように親知らずが原因になっている場合には、親知らずの抜歯が必要になることが多いです。
他には、親知らずがなかったり、親知らずがあっても悪影響を及ぼしていないが、奥歯が痛む時、虫歯ではないときには、歯の神経の炎症(歯髄炎)が考えられます。これは、歯が普段からしみやすかったりするときや、噛み合わせであたりが強かったしているときなど、慢性的に刺激になる要因がある時に起きることがあります。通常歯髄炎は、虫歯が進行して起きることが多いのですが、中には、このような歯に何らかの負担がかかることで起きることがあります。
以上の場合には、見た目では虫歯がないので原因がわかりにくいのですが、歯科を受診して検査することが必要です。